「虚仮の後思案」と似たり


by ta-niiyan
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日文研シンポは遠かったの巻

行ってきました京都へ。
「そうだ。行こう。京都へ。」みたいな感覚で行ったのですが、予想以上にハードでした。
忘れないうちに、シンポジウム中にとったメモを少し整理して記録。
iPadにキーボード接続して入力すると以外にも長文になってしまいました。

<基調講演>
・村山祐司「GISを活用した歴史的な統計の時空間分析」
 講演題目は、あくまでも一般的なものであるが、実は内容も一般的。だからと言って、誰でもできることではない。筑波大学の中で空間情報科学分野をつくられ、"Field GIS Station", "SDAM:Spatial Data Analysis Machine"の開発、研究分野を超えた"筑波大学GIS研究教育コンソーシアム"の運営など真正面な姿勢に感激しました。
 大規模なデジタル化やアーカイブ、貴重または囲い込みデータの分析で研究成果をうたう様子を見ることもありますが、それらとは違いますね。地道な積み重ねとかっこたる方向性を持っておられているからこそ、成し得ているものだと感じました。
 印象に残った言葉が、「空間的思考の醸成」。無機質とも思える統計情報を取り扱い研究する上で重要な要素でしょう。一つの数字や言葉が有する空間的意味合いを把握し、管理・分析・発信することに改めて気付きました。

<第1部 歴史的地理情報の作成>
 司会の川口先生からHistorical GISの課題4つが述べられたが、記録できず。でも、そんなに重要じゃあなさそうとその時は思ったな。多分、直ぐ目の前にある課題であり、「それで?」ってな感じの印象だったような。

・山田奨治「近代地図の電子化状況について」
 @Say-noさんの辛口つぶやきに譲ります。

・森洋久「日文研の時空間情報をベースとしたデータベース構築」
 Globalbaseを作成され、今度は日文研のDBを統合するに挑んでおられるとのこと。地図上の地名とその座標を関係付けるGazetter DBの考え方が興味深かったです。
 これは、基礎機能として次の2つをもつ。簡潔な考え方です。
 #1 地名から(地図, 座標)を引く。解は複数(場所)ある可能性あり。
 #2 (地図, 座標)から地名を引く。解は複数ある可能性あり。

・関野樹「研究資源共有化事業(人文機構)の時空間システムについて」
 ユリウス通日という言葉を覚えました。あと、やはりMetadataではなく、Contents dataそのものを扱う魅力は大いにあるのですね。時間展開を軸に考えるGT-Timeの開発に力を入れて欲しいです。そうそう、このApplicationはSourceも公開されているそうです。

<第1部 コメント>
・矢野桂司
 地物名を点で扱うのか、線または面で扱うのか。正解が一つではないだろうが、ちゃんと目的に沿っているかどうかを第三者が判断できる様に、表明しておくのは大事ですね。

・小方登
 物事の同一性と相違性の認識について、コメント。「桂」 と「かつら」を意味的、地理的、音声的などなど、どのレベルで認識しているかを意識する大切さを学びました。
 もう一つ重要な視点として、時間の認識についてコメント。GISにて空間を表現する場合、ベクタとラスタに大きく区分されている。時間はどうか。時間についても「充填モデル(時間の集合、ラスタ風?)」と「イベントモデル(ある一点でのできごと、ベクタ風?)」があるのではということ。まだ、私の中では消化しきれていないが、とても興味深い視点です。周期性などが次の問題かな?
 ああ、あともう一つ。プレゼン時も投影法に気を使いませんか、とのコメント。球面ディスプレイでの発表があっても良いと思いますね。次のG空間EXPOでは、そんな試みはあるのかな?

<第1部 質疑応答>
 @yaskondoさんに任せよう。

<休憩>
 どうやら、狭い世界らしい。なぜ、私はココニイル?

<第2部 情報資源の分析からみえてくること>
・中西和子「編纂経緯からみる古事類苑・地部ー二人の編集者、三浦千畝と加藤才次郎ー」
 文献についてもちゃんとリストをつくって、整理します。ごめんなさい。久しぶりに資料が見つかったそうなんですって。

・相田満「歴史地名のオントロジとGISー『大日本地名辞書』を腑分けして見えてくるものー」
 「地名形態素」とか色々と聞きなれない言葉にびっくり。ヘボン式表記が思った以上にあるともね。話が大きすぎて理解が及んでいませんが、歴史学におけるGISの利用の新たな一面を見ることができたと思っています。余談ですが、発表にあった地名と名字の相関性検証は面白かったな。自分自身に関係があることですしね。アコは「阿児」と表記し、「阿児町」と同じですが、こちらの読みは「アゴ」。「アゴ湾」は阿児町近くに在るが、表記は「英虞湾」。(;゜0゜)

・出田和久「条里・条坊関連史料データベースについて」
 今回、聞きたかった発表です。文化財探査の結果が、当然ながら考古学だけではなく、歴史地理学でも有用であるとわかり、嬉しく思った次第。なんとしても、次の一手を実現したいな。

<第2部 コメント>
・柴山守
 歴史的時空間情報を扱う場合に、史資料自身の研究がもちろん重要、とのコメント。履歴・参照・比定を怠らず行い、史資料を利用する規則・根拠を明示することの重要性を改めて認識できました。

・波江彰彦
 史資料に表れる作り手のパーソナリティに着目することの面白さを知りました。画像へのアノテーションがこれからはもっと重要になってくるように感じました。

<全体を通じての個人的感想>
・初見の分野が多かったので、勉強になりました。でも、全体を通じても未だ歴史的時空間情報なんてものは見えません。あるのかしらん?
・日文研は遠い。「中村軒」と「十兵衛」がなければ挫けてた。
・帰りはタクシーを呼んでくださった。助かりました。
・終わった後に行ったお店でのピザと2軒目のモヒートが美味かった。

以上、私の野帳より。
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by Ta-niiyan | 2010-09-14 01:23 | GIS