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「虚仮の後思案」と似たり


by ta-niiyan
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Archaeo-GIS Worshop 第4ラウンド

5/19(土)、サンシャインシティにて、
Archaeo-GIS Worshop 第4ラウンド 「海・外のGIS」が開催されました。

今回も勉強になるお話が満載。皆さんの活動に感心するばかりです。
発表の中身については、Archaeo-GIS workshopのホームページに掲載されている発表要旨を見ていただく事にして、ちょっと気がついた事をいくつか備忘録かわりに記載。

・海外の大学で学んでいる人は、ちゃんとGISの講座を受講している。
  当たり前といえば、当たり前なのだが、そういった教育課程が日本では整備されていないような気がします。地理学科などでは、存在しますが、そこで考古学専攻の人間が学ぶシステムがないのでは?

・やっぱり、既存研究の整備は重要。
 これも、常識と言えば常識だが、いかんせん専門ではないので、このWorkshopを通じてでも文献リストをつくりたい。それぞれの参加者によって、背景が違うが基礎文献情報の共有は有意義でしょ、やっぱり。

・GISはあくまでも道具。
 GISが目的になることはない。あくまでも道具。であるならば、道具の適切な使用方法は知る必要があります。測量点群から等高線を描画するにも、適切な道具の使い方をしなければなりません。そして、道具の働きを知る必要がありますね。

・データの共有とは、意思の疎通である。
 データベースなんかの話題になると必ず出てくるのが、標準フォーマットやデータの定義。難しい話に聞こえるのだが、結局、お互いに意思の疎通をはかりましょうねということなのでは?第三者にも自分の定義・意図を理解してもらえれば、データベースの共有なんて容易に感じます。
 自分の考えを伝えられないなんて研究者として失格ですよね。(と、自分に。)

・目標と戦略を共有する者の集まりこそが、チーム。
 まだ、認識していない人がいるとつらいですが、遺跡調査はもう考古学者のワンマンでするものではないです。良い遺跡調査をできる考古学者とは、共通の目標と戦略を有する調査者から構成されるチームを如何に作れるかで決まるのではないだろうか?ただ単に多数の分野の専門家を集めれば良いという訳ではないですから。

うーん、なんか偉そうな事ばっかり書いてしまった。
あくまでも、自分自身への訓告ですから、誰かに喧嘩を売っている訳ではありません。
平にご容赦ください。

さあ、次回も楽しみだ。まずは、目の前にある宿題の山を片付けないとな。
by Ta-niiyan | 2007-05-20 19:37 | GIS